この記事のまとめ
・サイバー攻撃とは? 医療機関が標的になりやすい理由
・主なサイバー攻撃の種類(ランサムウェア、フィッシングなど)
・医療情報管理の視点から見る対策と予防策
この記事の文字数:約2,500文字(読了目安:約8分)
Contents
1. はじめに:医療機関とサイバー攻撃
近年、医療機関を狙ったサイバー攻撃が増加しています。電子カルテや医療データがデジタル化され、業務の効率化が進む一方で、サイバー攻撃のリスクも高まっています。
特に、ランサムウェアによる攻撃は深刻で、病院のシステムが使用不能になり、診療が停止するケースも発生しています。
本記事では、
- サイバー攻撃の基本
- 医療機関が狙われる理由
- 主なサイバー攻撃の種類とその手口
- 医療情報を守るための対策
について、診療情報管理士や医療情報技師として知っておくべきポイントを分かりやすく解説します。
2. サイバー攻撃とは?
2-1. サイバー攻撃の定義
サイバー攻撃とは、インターネットやネットワークを利用してシステムに侵入し、情報を盗んだり、業務を妨害したりする行為を指します。
特に医療機関は、
- 患者の個人情報(氏名、住所、診療記録など)
- 医療機器のネットワーク(電子カルテ、PACSなど)
- 病院の業務システム(予約システム、会計システム)
といった貴重な情報やシステムを持っており、攻撃者にとって魅力的なターゲットになっています。
2-2. 医療機関が標的になる理由
医療機関がサイバー攻撃の標的になりやすい理由には、以下のようなものがあります。
- 個人情報の価値が高い:医療情報は氏名や住所、診療履歴などが含まれ、犯罪グループにとって価値の高い情報です。
- システムの脆弱性:古いシステムや適切なセキュリティ対策がされていない医療機関は、攻撃者にとって狙いやすいターゲットになります。
- 業務の継続性が求められる:病院は診療を止められないため、ランサムウェア攻撃の脅迫に屈しやすいとされています。
3. 主なサイバー攻撃の種類
3-1. ランサムウェア攻撃
システムを暗号化し、解除のために金銭を要求する攻撃です。
- 事例: 海外の病院がランサムウェア攻撃を受け、電子カルテが使えなくなり診療が停止したケースが報告されています。
- 対策: 定期的なバックアップ、不要なメールの添付ファイルを開かない、セキュリティソフトの導入。
3-2. フィッシング詐欺
偽のメールやWebサイトを使って、パスワードや個人情報を盗む手口です。
- 事例: 「重要なお知らせ」と偽装したメールが送られ、職員がクリックするとIDとパスワードを盗まれる。
- 対策: メールの送信元を確認する、怪しいリンクはクリックしない。
3-3. DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)
大量のアクセスを送り、病院のWebサイトやシステムをダウンさせる攻撃です。
- 事例: 病院の予約システムに大量のアクセスがあり、一時的に使用不能になった。
- 対策: セキュリティ対策が施されたネットワーク機器を導入し、異常なアクセスを検知する仕組みを整える。
4. 医療機関での対策と予防策
4-1. 基本的なセキュリティ対策
サイバー攻撃を防ぐためには、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。
- 定期的なシステムのアップデート → 古いソフトウェアには脆弱性があるため、常に最新の状態に保つ。
- 強固なパスワードの設定 → 短いパスワードや「123456」のような簡単なものは避ける。
- 職員のセキュリティ教育 → フィッシング詐欺や不審メールに注意するよう指導する。
5. まとめ
本記事では、サイバー攻撃の基本と医療機関が標的となる理由、主な攻撃の種類と対策について解説しました。
- ✅ 医療機関は個人情報を多く扱うため、サイバー攻撃の標的になりやすい
- ✅ ランサムウェアやフィッシング詐欺が主な攻撃手法
- ✅ システムの更新や職員のセキュリティ教育が重要
次回の記事では、厚労省が推奨するサイバー攻撃を想定した事業継続計画(IT-BCP)の例や、実際のサイバー攻撃事例をより詳しく掘り下げ、どのような影響があったのかを解説予定です!

